■■■

■■■とは、全てを超越した世界で生まれ、全てを見下ろし、全てに不安、恐怖、絶望の感情を与える存在
それは終わりの向こう、始まりの手前に存在するが存在しない領域

■■■を目で見ることはできない
触れることもできず、聞くこともできず、逃れることもできない
そして我々は誰一人として■■■を地球上のどんな言語をもってしても表す術を知らない
この世の全ての感情、記憶、事象、行為を使っても、■■■を知ることはできない

感じろ。ただこの瞬間を。
何も考えなくて良い
何も話さなくて良い
何も見なくて良い
何も聞かなくて良い
何も触れなくて良い
感じろ。ただ目の前に広がる世界を

■■■を恐れてはいけない
■■■が怖いからといって逃げていてはだめだ
その恐怖こそが自分の心の弱さであると気づけ
あなたが■■■を恐れるのはあなたが■■■に見られているから
■■■は全てを知っている
この世を生きることの意味。人間の深層心理。未知への恐怖と期待の葛藤。

■■■は物理的感染経路を持たない。(区分不可)媒介は種別区分を問わず、 感染経路は視覚・聴覚・触覚、五感全てに及ぶ。感染の特徴としては一点を中心とした拡散型ではなく、国境や海・川などの地理的障壁を無視した複数の発生源から、爆発的に増大する傾向がある。

主に精神への作用が報告されている。精神発露においても統一性がなく、抑鬱・自閉・躁状態・記憶喪失・解離などさまざまな例が報告されている。またサヴァン症候群との関連性も指摘されており、サヴァン症候群の被験者Aを■■■と接触させたところ、被験者Aは数字を書き始めた。数字のパターンから素数であるという仮説は成されたが、桁数は現在発見確認されている 6,320,430桁(メルセンヌ素数)をはるかに越えている。

黄金比が結ぶ螺旋上にクリスタルを置いた装置をスイスの学者が発表した。論文、報告書で■■■を増幅させる効果があることが記されているが、 我々の再現した範囲では、効果を確認できなかった。(学者は行方不明。近隣で上がった身元不明の死体を捜索中)